こーじ通信

No.103 コロナ禍による社会変化の中で
2020年12月

 コロナ禍の中でみなさん、いかがお過ごしでしょうか?「afterコロナ」から「withコロナ」と言われ、世の中が大きく変化していく現在、高次脳機能障害がある方々は何とか対応されているのでしょうか?
 誰もが「いつまで続くの?」の思いで、我慢の日々を送っていますが、「変異したコロナウイルス」の報道もされ、いよいよ簡単には終息を期待できないような事態になってきています。今までは、身近には感染者はいなかったのですが、今井のヘルパーという仕事の中で、最近は他事業所のヘルパーさんが、そして利用者さんが罹患したという連絡が入ってくるようになりました。いつ自分が感染してもおかしくないような状態です。後段に書きましたが、ZOOM世話人会で出た話から、コロナ禍で不安なこと心配なことを東京都にも要望しました。どうもそれが現実となってきそうです。当事者が罹患した時、介護者の時、他の家族の時など、いろいろな場合を想定して、いざという時に少しは落ち着いて対応できるようにしなくては、と思っている今日この頃です。
 世の中は、自宅を勤務場所にする「在宅勤務」「テレワーク」「リモートワーク」などと働き方も大きく変わってきています。会議や研修、講演会などもZOOMのようなツールで行われるようになってきています。しかしこれはICT(情報通信技術)を活用してパソコンやタブレット、場合によってはスマートフォンを使ってやるもので、これについて行けない人たちもたくさんいると思います。そういう方々は、世の中から取り残されていくような思いでいらっしゃるのではないでしょうか?
 当会も、世話人会はZOOMで行っていますが、みなさんに聞いて欲しいと思う講演会などは、とてもZOOMではできないのではないか?と世話人会で議論しました。さんざん悩みましたが、総会の時にお願いしようと思っていた山口加代子さんの講演を会場で実施することにしました。ICT(情報通信技術)を活用できる方々ばかりではない現状では、マスクの着用、手指の消毒、入出時の検温などを行った上で、人数を半数にし、間を空けて座っていただく予定です。山口さんも快諾してくださいました。内容は、『高次脳機能障害と家族~共に生きていくために~』と、家族に焦点を当てていただきます。「家族支援」と言われますが、時間が経つと家族の有り方が変わってきます。高齢化や疲弊、疎外感、そしてコロナ禍。こんな時期だから、是非聞いてみたい内容です。2月にコロナがどうなっているのか…何とか開催できるよう祈っています。無理のないところでご参加ください。


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