奥さんが発達障害・脳腫瘍、ご自分も脳梗塞で高次脳機能障害になったルポライターの鈴木大介さんと臨床心理士の山口加代子さんとの対談集『不自由な脳』(金剛出版)が出ています。『されど愛しきお妻さま』(鈴木大介著)では、発達障害と高次脳機能障害が同じような症状が起きるということが書かれていて、興味深かったのですが、今回はご自分が受傷してから何が起きているのか、それをどう理解するのか、山口さんとの掛け合いの中で、非常に具体的に語られています。当事者の言葉で、ここまで言及したものは初めてではないでしょうか。