こーじ通信

No.105 今こそ、要望書を!
2021年8月

 新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るう中、毎日毎日感染者の数が『過去最高』と伝えられています。高齢者から始まった感染は、今や救急搬送が出来ずに自宅療養が増え、それが若者、子ども、妊婦や新生児にまでと、今までにない状況が限りなく広がってきていきます。昨年の緊急事態宣言の時には、この時期我慢すれば収まる、と思っていたのに、そんな兆しは一向に見えてきません。みなさん、ご無事でお過ごしですか?
 コロナ禍で誰もが窮屈な生活を強いられている中、高次脳機能障害のある方々の生活もかなり変化してきているようです。自粛や制限による身体機能や認知機能の低下も多くみられ、転倒や骨折、誤嚥性肺炎などの話も聞きます。機能低下を防ぐために、訪問リハビリを利用しようとする方も増えているようで、訪問するOT、PT、STといったセラピストが足りないという情報もあります。また通所訓練なども、中止や縮小されたまま、以前のように利用できなくなっている所もあるようです。
 国民全体が大変な時ではありますが、こんな時だからこそ、私たち高次脳機能障害のある当事者や家族の置かれている状況を声に出していかなければ、理解を得られないと思っています。ちょうど今、自治体に対しての予算要望書を提出する時期です。それに伴い議会の各会派がヒアリング等を行っています。面談だったりリモートであったり、書面提出のみのところもありますが、現状を訴える良い機会です。新しい情報も得ることが出来ます。当会が加盟している東京高次脳機能障害協議会(TKK)は東京都に、私が住んでいる世田谷区においても提出しました。みなさんのお住まいの地域でも行っていらっしゃいますか?
 コロナ禍で滞っている事業のことだけではなく、必要な支援、他の自治体にあってご自分のところでは実施されていない支援なども訴えてください。例えば、失語症のある方々への支援はどうなっていますか?意思疎通支援事業は従前からの手話通訳や要約筆記の支援に限らず、意思疎通が困難なすべての方に対する取組が対象、となっていますが、失語症の方々に対する支援は動き出していますか?失語症の方々の社会参加のハードルは高く、その支援として『意思疎通支援者』派遣は、ようやく失語症者への理解と支援が始まったと期待しているのですが、どうもまだ支援が進んでいないようです。
 高次脳機能障害の理解を広げていく上でも、地域格差をなくすためにも、是非『要望書』として困っていること、必要とする支援を訴えてください。


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